朝が苦手な子どもが早く起きるようになるためのコツは?

朝が苦手な子どもが早く起きるようになるためのコツ

子どもが朝起きれない原因と、早く起きるようになるためのコツをまとめます。

これから説明する原因に心当たりがある人は、できる範囲で改善するようにしていきましょう!

最終的には、目覚まし時計を使い、自分ひとりで起きれるまでになるのが目標です。お互い気持ちのよい朝になるように、この記事を参考にしてもらえばと思います。

子どもが朝起きられない原因は?

朝の目覚めが悪い子どもには、どのような原因があるのでしょうか。これから説明するような状況がないかチェックしてみてください。

就寝時間が遅い

遅くまでテレビを見たり、ゲームで遊んだりしていませんか?

このような光を放つ画面を見続けると、眠気が遠のいてしまいがちです。

また、お父さんが帰ってくる時間が21時や22時など、子どもが布団に入るべき時間と重なってしまっていませんか?

たいていの子どもは、お父さんが帰ってきたらうれしくなってしまって目が覚めてしまいます。

そのため帰ってきたら静かな声で話しかけるなど、子どものテンションを上げない工夫が必要です。

そして、習い事などの関係で毎日の就寝時間が違うのも、あまり良くありません。お腹が空くのと同様で、就寝と起床は毎日同じようにしていたら習慣づくものです。

習い事をさせるなら、なるべく同じ時間に布団に入れるようなスケジュールを組みましょう。

寝る直前までスマホを見ている

先ほどのテレビやゲームの他に、注意しなければいけないのが、スマホの使用です。

大人でも心当たりのある人が多いかと思いますが、寝る前にスマホをいじると、なかなか寝付くことができず、生活習慣に支障をきたします。

小さい頃からスマホに慣れておく事は良いのですが、使い方について親がしっかりルールを決めておく必要があります。

ちなみに総務省に、6歳程度の親御さん向けの「デジタル時代の子育てを一緒に考えてみよう!」という資料があります。

スマホを使用する際の注意点などがわかりやすく記載された資料なので、活用してみてください。

不安を抱えて寝つきが悪い

小学生は、心が成長する時期でもあります。そのため、学校で嫌なことがあったり家で何かあったりした時は、寝つきが悪くなってしまいがちです。

子どもが不安そうにしていたら、お父さんやお母さんが「味方」であることを伝えたり、「何かあったら助けるよ」とひと言かけたりしてみましょう。

そうすることによって、安心して寝つけるものです。

話を聞いて、たとえ子どもに原因があるようなことでも、就寝前の子どもに追求するのではなく、安心して眠ってもらえるように話をすることが大切です。

就寝前に叱るようなことがあっても、布団に入った子どもには「一緒に頑張ろうね」や「怒り過ぎちゃってごめんね」などと伝えると、子どもの不安はある程度解消されるでしょう。

自分で起きられるようにするには

朝の時間は、大人もバタバタと忙しいものです。子どもが自発的にスッキリと起きてくれると、その後の登校準備もスムーズに行えるので良いことばかりでしょう。

では、どのようにすると朝気持ちよく起きられるのでしょうか?

寝る時間と起きる時間を一定に

子どもがすくすくと育つのに重要な「成長ホルモン」には、分泌が活発になるゴールデンタイムと言われる時間があります。

それが午後10時くらいからで、その時間には眠っていることが大切です。

また、低学年の子どもがスッキリと起きられ、学校にいる日中に眠くならない理想の睡眠時間は、およそ10時間~10時間半と言われています。

家を出る時間は学校までの距離によって変わってくるので、これらを踏まえたうえで寝る時間を設定しましょう。

学校で話題になっているテレビ番組を観たり、スマホなどで友達と連絡を取り合ったりすることも、子どもにとっては楽しみの一つです。

寝る時間については、子どもとよく話し合ってみることをおすすめします。

目覚まし時計の選び方

入学のお祝いとして、目覚まし時計をわが子にプレゼントする家庭も多いでしょう。その際は、機能に注目することが重要です。

またアラームの設定時間ですが、家庭によっては余裕をもって少し早めに設定しているところもあれば、ギリギリの時間を好むところもあるでしょう。

「何時までに登校の準備ができれば良いのか」を子どもとよく話し合って逆算したり、練習したりしてみて、起きる時間を子どもに納得してもらったうえで決めるようにしましょう。

スヌーズ機能付き

スマホなどにも付いているスヌーズ機能は、完全に解除しないと5分後や10分後にもう一度アラームが鳴ります。

二度寝対策にはピッタリですが、「また鳴るからいいや」という気持ちになると寝過ごす原因になるので、1回目や2回目のスヌーズ機能が働いたときに起こしに行くと良いかもしれません。

アラーム音が徐々に大きくなる機能付き

「アラームの音がだんだん大きくなる」機能が付いているものもあります。

集合住宅などで窓を開けていると騒音の恐れもありますが、この機能があれば子どもが気付くレベルの音になった時に起きて止められるので安心です。

楽しさや子どもの意識を高めるもの

アラームをかけた時間になると目覚まし時計が自在に部屋中を移動し、追いかけて解除しなければ止められないものなど、近年の目覚まし時計は起きられるように工夫されているものがたくさんあります。

また、時計を読んで時間を知る練習になるものは、子どもが意識して起きる時間のことを考えるきっかけになるでしょう。

可愛いものや大人っぽいものなどデザインの種類も豊富なので、子どもの個性に合い、喜ぶものを選ぶと良いですね。

子どもを起こすときのコツ

目覚ましをかけてもなかなか起きてくれない子どもに、毎朝イライラしてしまっていませんか?

子どもは、親を困らせようとして起きてこないのではありません。それなのにイライラしてしまっては、お互いに良いことはないでしょう。

目覚まし時計で起きられない子どもは、まだ体内時計に「起きる時間」が刻まれていないことが考えられます。

「何度起こせば気がすむの!」と布団を剥ぐのも起きるきっかけにはなりますが、朝の貴重な時間を不機嫌に過ごすことになるのはもったいないです。

「もう起きようね」と優しく声をかけつつ、カーテンを開けて朝日を感じさせてみましょう。

人の体は、朝日を浴びると体内時計が「起きるぞ」という気持ちにさせてくれるようにできています。

子どもの寝ている場所では朝日が入らない場合は、寝る部屋を考え直す必要があるかもしれません。

朝日の明るさを感じ、気持ちよく起きられる環境づくりも大切です。

まとめ

生活習慣はいつでも見直せます。すでに大きくなった子どもでも朝がどうしても苦手な場合でも、諦めずにしっかりと向き合って改善に努めましょう。

「朝気持ちよく起きる」というのは、社会人になっても一日の気分を左右する大切なポイントです。

小学生になったのをきっかけに、キチンとした目覚めを習慣づけてみましょう。