リュックランドセルのおすすめモデルと選び方

ランドセル型リュックについて


最近では「ランドセルが重たい」という悩みから、ランドセルの形をしたナイロン製のリュックを販売するメーカーも増えています。

軽さにこだわったランドセルについてはこちらの記事でまとめていますが、「ナイロン製でもいいからもっと軽いものがほしい!」という人は、こちらで紹介しているランドセルリュックも選択肢の一つとなります。

この記事ではおすすめモデルを紹介した上で、特徴やメリット・デメリットをまとめているので、ぜひ参考にしてください。

※なおこの記事では、「ナイロン製のランドセル型リュック」のことを省略して「ランドセルリュック」と表記しています。

似た言葉で「ランリュック(ランリック)®」という商品がありますが、これは株式会社マルヤスが製造する商品の固有名称のことです。混同しないようにご注意ください。

ランドセルリュックのおしゃれブランドを調査

Rikomon

Rikomonでは、ランドセル×リュックのリュッセルシリーズを展開しています。

  • リュッセル フライ
  • リュッセル ナイン
  • リュッセル モア

どのモデルもかぶせにはランドセルと同じ人工皮革、本体にはリュックに使われるナイロン中空糸を使用して、ランドセルに限りなく近いデザインに仕上げられています。

中でも人気の高い「リュッセル フライ」について紹介していきます。

リュッセル フライ

RikomonRyussel FLY(リュッセル フライ)

税込価格 41,800円
素材 ナイロン中空糸生地
重さ 925g
カラー ブラック、ネイビー、ブラウン、レッド、グリーンなど全8色

リュッセル フライは、リュッセルシリーズの中でも特に重さにこだわったモデルで、重量はわずか925gです。

かぶせ部分と肩ベルトには、コードレのタフガードを使用しているので、耐久性にも優れています。また、6年間修理保証もついていて安心です。

リュッセル フライの詳細はこちら

イオン

イオンでは、2024年度よりランドセルリュックのラクルスタイルシリーズを展開しました。

  • ラクルスタイル ランドセル型リュック
  • ラクルスタイル ベーシックリュック
  • ラクルスタイル スクエアリュック

3タイプのデザインで、好みに合わせて自由に選択できます。

ラクルスタイル ベーシックリュック

イオンラクルスタイル ベーシックリュック

税込価格 16,280円
素材 再生ポリエステル
重さ 930g
カラー ネイビー/レッド、ネイビー/グリーン、ソラ/ネイビー、スミレ/ネイビー

ラクルスタイル ベーシックリュックは、ネイビーを使用したランドセル型のリュックサック。

重さは930gと1,000gを切っている上に、収納力もバッチリとなっています。体への負担を軽減する「AGS機能」を搭載している点にも注目です。

ラクルスタイル ベーシックリュックの詳細はこちら

ポーターランドセル

PORTER(Baby&Kids) ネイビー

税込価格 84,700円
素材 牛革/ナイロン
重さ 1,450g
カラー ブラック、ブラウン、ネイビー

牛革とナイロンのハイブリッドモデルなので重量はありますが、その分耐久性に優れ、しっかりとした背負い心地。

ナイロンは、防弾チョッキなどに使われるほど強度のあるものを使用していて、重い荷物を入れても破れにくいようになっています。

ポーターランドセルの詳細はこちら

ニトリ

ニトリでは、布製ランドセルを発売しています。重量は840gで、従来のランドセルより約30%軽くなっています。

布製ランドセル

ニトリ 布製ランドセル

税込価格 19,900円
素材 コーデュラポリエステル・コーデュラナイロン
重さ 840g
カラー ブラック、パープル

ニトリの布製ランドセルは、撥水加工が施されているので雨の日でも安心。さらに手洗い可能なので、万が一汚れても丸洗いができます。

さらに本体拡張ファスナーでマチ幅が最大18cmにも広がり、収納力も十分です。

布製ランドセルの詳細はこちら

UMI

UMIはカバンの聖地である兵庫県豊岡市にて、高品質の鞄しか受けることのできない「豊岡鞄」の認定を受けています。

独自のに認定制度により、品質と永年修理の保証がなされている、安心のスクールリュックです。

豊岡鞄スクールリュックUMI

豊岡鞄スクールリュックUMI

税込価格 49,500円
素材 ナイロン
重さ 1,290g
カラー ブラック、ブルー、レッド、ピンク、ラベンダー、スカイ

ファスナーを開くと最大15Lも入る大容量、さらに荷物の重さ対策のショルダーベルトZeRoG(特許出願中)など、子供たちの背負いやすさ、使いやすさを考慮した機能が満載。

また、SDGsの観点から、廃棄された漁網などの再生素材を使用して作られていて、環境に配慮されたリュックということでも大きな注目を集めています。

豊岡鞄スクールリュックUMIの詳細はこちら

モンベル

モンベルは国内最大手のアウトドアブランドで、数多くのリュックを発売しています。

その中で、子供向けの通学用バックパックが発売されています。アウトドアブランドならではの機能性と耐久性に優れたリュックです。

わんパック

モンベルワンパック

税込価格 14,850円
素材 840デニール・ナイロン
重さ 930g
カラー ブルーグリーン、ブラウン、ワインレッド

背面と底面はしっかりとパネルが入っているので、重たい荷物を入れても型崩れすることなく背負えます。

ナイロン製なので重量は930g。水濡れに強い素材で雨の日の登下校も安心です。

わんパックの詳細はこちら

ビームス

ビームスminiでは、子供のことを考えた次世代の通学鞄「RAKURI」を発売しています。

RAKURIは、オサレカンパニーと明石スクールユニフォームカンパニーが共同開発した次世代のスクールリュックです。

RAKURI

ビームス RAKURI

税込価格 16,500円
素材 ターポリン
重さ 930g
カラー ブルー、ネイビー、イエロー、ピンクなど全8色

RAKURIは子供たちの健康と機能性にこだわったランドセルリュック。カラーバリエーションも豊富でお洒落さにもこだわっています。

子供の身体にしっかりフィットするように強反発のクッションを背あてに使い、重さを感じにくく背負いやすい仕様となっています。

RAKURIの詳細はこちら

メゾピアノ

女の子向けファッションブランドのメゾピアノでは、通常のランドセルのほかにランドセルリュックを販売しています。

メゾピアノらしい可愛らしいデザインと高い機能性が特徴的なランドセルリュックです。

メゾピアノ ランドセルリュック

メゾピアノ ランドセルリュック

重量は780gで、大容量なので水筒や上靴、体操服までたっぷり収納できます。

メゾピアノのランドセルリュックは、シブヤランドセルなどで発売されています。

メゾピアノ ランドセルリュックの詳細はこちら

ランドセルリュックのメリット・デメリット

では次に、ランドセルと比較しながら、ランドセル型リュックのメリットとデメリットを解説していきます。

ランドセル ランドセル型リュック
価格 5~10万円 1~4万円
重さ 1,200~1,300g 1,000g以下
耐久性 優れている ランドセルより劣る
収納 大容量モデルが増えつつある 大容量だが変形の恐れも
種類 豊富 少ない
保証 6年間保証 6年間保証がないものも

メリット

ランドセル型リュックの最大のメリットは、重さです。

人工皮革ランドセルの平均的な重量は1,200g前後。牛革やコードバンとなると、1,400g~1,500gにもなってしまいます。

一方、ランドセル型リュックはほとんどのモデルが1,000g以下で、中には700g台というモデルもあります。

また、ランドセル型リュックは価格が安いというメリットもあります。

ランドセルの平均価格は5万円~10万円。コードバンを使用した高級モデルになると20万円を超えるモデルもあります。

一方、ランドセル型リュックは素材が安価であるため、1万円台のモデルが多く、高くても4万円ほど。ランドセルと比較するとかなりリーズナブルな価格となっています。

デメリット

ランドセル型リュックのデメリットは、耐久性に不安があるという点。ナイロン製のモデルが多く、どうしても皮革よりも耐久性が劣ってしまいます。

また、モデルによっては荷物が入れづらいというデメリットもあります。

ランドセルのように形がきちんと固定されていないリュックの場合、重いものを入れるとリュックが変形したり、重心が偏ったりなどというトラブルが起こってしまいます。

その他のデメリットとしては、まだ発売されているモデル数が少ないので、選択肢が少ないという点や、6年間保証がついていない場合があるという点などがあります。

学生鞄の落下検証実験

ランドセル型リュックの耐久性に関して気になるのは、本体が壊れやすいという点以外に、ランドセルの中身への影響なども懸念されます。

ランドセル型リュックが落下した際に、荷物のタブレットなどに影響があっては困ってしまいますよね。

そこで、ランドセル工業会とニッセンケンが共同で、ランドセル、ナイロンリュック、ポリエステルリュックの落下検証実験を行いました。

ランドセル工業会ランドセルの落下実験

結果は、荷物をしっかりガードしたランドセルが一番耐久性が高いと結論づけています。

また、テレビ番組では、タレントさんが事故にあった時にランドセルのおかげで、軽傷ですんだというエピソードを話しています。

ランドセルにはこのように子どもの体を守るという役割もあります。学生鞄を選ぶ際は、重さだけではなくこのような点もしっかり考慮した上で選ぶようにしましょう!

ランドセルリュックの選び方

続いてランドセル型リュックの選び方について見ていきましょう。

多くのブランドがランドセル型リュックを取り扱うようになり、選択肢がどんどん増えつつあるのは良いことではありますが、中には失敗してしまったという人も少なくありません。

後で後悔しないためにも、色々な面からしっかりと吟味して選ぶことが大切です。

保証内容

ランドセルには通常6年間修理保証が付いていますが、ランドセル型リュックは6年間修理保証が付いているブランドと付いていないブランドに分かれています。

例えばRicomonのリュッセルシリーズは、全てのモデルで6年間修理保証が付けられています。

万が一、故障してしまっても無料(一部有料)で修理してもらえるので、わんぱくな子どもでも安心です。

また、スクールリュックUMIも3年間のメーカー保証に加えて、豊岡鞄の保証制度が使い続けている間ずっと続くので、卒業後も安心して使い続けることができます。

長く使い続けるものだからこそ、保証があるものを選ぶことが大切です。

価格と素材

ランドセル型リュックもランドセルと同じように、使用している素材によって価格が変わってきます。

素材 平均価格 特徴
ナイロン 1万円台 摩擦に強く、面の10倍の強度
ナイロン中空糸生地 4万円台 中空になっていることで軽量化されたナイロン
ターポリン 1万円台 強度が強く耐水性に優れる
合皮 1万円台 軽くて汚れに強く耐水性がある
ポリエステル 2万円前後 熱に強く丈夫で縮みや型崩れが起きにくい

ランドセル型リュックはナイロン製が多くなっていますが、ナイロンにもいろいろな種類があり価格が分かれています。

一般的なナイロンであれば1万円台が多いのですが、Ricomonのようにナイロン中空糸生地という特殊なナイロンを使用している場合は価格が高くなります。

また、ポーターのようにナイロンと牛革を組み合わせている場合なども、価格が高くなっています。

デザイン

ランドセル型リュックはランドセルと違い、デザイン性に富んでいます。

Ricomonの「リュッセルシリーズ」や、イオンの「ラクルスタイル ランドセル型リュック」のように、従来のランドセルのデザインにこだわったモデル。

一方で、モンベルの「わんパック」やイオンの「ラクルスタイル スクエアリュック」のようなリュックスタイルのデザインのモデルもあります。

また、メゾピアノの「ランドセルリュック」のように、可愛らしく個性的なデザインのランドセル型リュックも発売されています。

まだランドセルほど種類は多くありませんが、ランドセルの形にとらわれない自由なデザインを楽しむことができます。

防水スプレーは使用できる?できない?

結論から先に言うと、リュックランドセルの防水スプレーの使用は、商品によって対応が異なります。

先ほど紹介したRikomonのインスタグラムでは、防水スプレーの使用できる部分が紹介されています。

リュッセルシリーズは、かぶせと肩部分は人工皮革、本体はナイロン中空糸生地で作られていて、本体部分は雨でも安心の強撥水加工が施されているので使用できます。

かぶせは人工皮革なので、防水スプレーを使用してしまうと跡が残ってしまいます。人工皮革には、撥水性の高い素材が使用されているので、防水スプレーは必要ありません。

ニトリの布製ランドセルは、コーデュラポリエステルとコーデュラナイロンの素材で作られています。

生地は撥水加工がされているので水をはじき、もし汚れてしまっても丸洗いが可能となっています。生地の加工を長持ちさせるために、防水スプレーを使用するといいようです。

ビームスのRAKURIは、ポリエステル製の布を合成樹脂フィルムで挟んだビニール素材で、テントなどにも使われている水や摩擦に強い生地が使われています。

こちらも撥水加工が施されているので、汚れたら布でふき取りましょう。こちらはニトリと同じような丸洗いはできません。

モンベルのわんパックはナイロン製で、完全防水ではありませんが水濡れに強い素材となっています。汚れに強く簡単にお手入れすることができ、経年劣化もしにくくなっています。

このわんパックのお手入れ方法には、撥水スプレーを使用しないでくださいと書かれていました。

生地表面のラミネートによって撥水成分が定着しなかったり、表面を傷めてしまう可能性があるようです。

汚れてしまった時は、水で軽く流した後、中性洗剤を含ませたスポンジで取り除き、洗剤を流して陰干ししてください。

ランドセル型リュックは、ナイロンやポリエステルの生地で作られているものが多いですが、ナイロン素材でも防水スプレーを使用できるものとできないものがあります。

ランドセル型リュックの購入を検討している人は、防水スプレーを使用できるかどうかきちんと確認するようにしましょう。

間違った使用方法をしてしまうと、シミになったりして後悔することになるので気を付けてください。

ランドセルリュックに関するよくある質問

ランドセル型リュックに関するよくある質問をまとめてみました。

ランドセルリュックだといじめにあう?

ランドセル型リュックは、どうしても普通のランドセルと見た目が違うため、からかわれてしまうのでは…と不安を抱く人も多いかもしれませんが、さほど気にする必要はありません。

最近ではランドセルの多様化が進んで、皆が個性的なランドセルを持っている時代です。なので、ランドセル型リュックを持っていても特別目立ってしまうということはないので安心してください。

心配な場合は、Ricomonの「リュッセルシリーズ」や、イオンの「ラクルスタイル ランドセル型リュック」のような、ランドセルに近いデザインのモデルがおすすめです。

ただし、ランドセル型リュックには耐久性が劣ることや保証がないなど、デメリットもあります。購入の際はきちんとデメリットを把握しておくことが大切です。

京都や小樽ではランドセル型リュックが通学鞄になっている?

全国各地でランドセル型リュックの需要が増えていますが、その先駆けとなったのが、小樽と京都です。

京都では、高価なランドセルが購入できない子が、豚革のランドセルを購入しいじめにあってしまったという事件をきっかけに、1968年に「ランリック®(株式会社マルヤス)」という通学鞄が発売され、京都府内の小学校に広まっていきました。

また、小樽市では険しい通学路を重たいランドセルを背負って登下校するのが大変だという思いから、50年前から「ナップランド」という通学鞄の開発が始まりました。

発売後、ナップランドは徐々にシェアを拡大し、現在では7割の小学生がナップランドを背負って通学しています。

古くからランドセル型リュックで通学している地域がある事はあまり知られていませんでしたが、NHK連続テレビ小説の「カムカムエヴリバディ」が放送されたことをきっかけに特に注目されることとなりました。

まとめ

ランドセル型リュックは、ランドセルよりも重くなく安価というメリットがあります。

しかしその一方で、耐久性の問題や背負いやすさの問題、保証の問題など、デメリットも多くあるのが現状です。

ランドセルに近い強度のモデルや、6年間保証の付いているブランドなど、色々なブランドから色々なモデルが発売されているので、購入前にしっかりと確認することをおすすめします。