小学生の大きな課題ともいえるのが給食でしょう。
嫌いなものが食べられずに苦労するのではないかと心配をするのも当然です。
でもいくら親が望んだからといって、嫌いなものを好きにさせることはとても難しいことです。
そんなときは少し視点を切り替えてみましょう。
完食することが当たり前にしよう
嫌いなものが食べられないというのは、大人も子供も変わりません。
大人ですら口にできないものがあるのに、子供だからと言って好き嫌いを無くせというのはとても酷な話です。
まずは嫌いなものを無くすという目標ではなく、完食をするという目標に切り替えていきましょう。
子供の食事量を把握して
ご家庭での食生活において、子供がどれだけ食べているかをきちんと把握していますか。
おかずを大皿に盛って出している家庭は、子供がどれだけ食べているのかを把握しきれていない場合があります。
好きな物だけを食べてしまわないためにも、家族1人1人個別でお皿に盛り付け、子供がどれだけ食べているのかきちんと把握しておきましょう。
キッズプレートで楽しく
一つのお皿に何品も盛り付けられるキッズプレートは、子供の食事量を把握するのに役立ちます。
最近では新幹線の形や動物の形など、様々なプレートが用意されているので、子供の好みに合わせれば、親子ともども楽しく食事ができます。
完食の達成感を植え付けよう
子供が残さずに食事できたときは、大袈裟なくらい褒めてあげてください。
褒められることが嫌いな子供はいません。
たとえその時は恥ずかしがっていても、心の中では大きな達成感を感じています。
その達成感は大きな自信にもつながり、食事=完食というのが当たり前に身についていきます。
食べ物の大切さを教えよう
飽食の国、日本では、毎日食べ物が溢れていることが当たり前です。
毎日3度3度食べられることが、どれだけ素晴らしい事なのかを子供にも教えてあげましょう。
食べ物ができるまでの過程を学ぶ
私たちが普段何気なく口にしている野菜やお肉、加工食品などは、多くの人の努力によって作られています。
「この野菜は収穫までに6か月もかかるのよ」
「このチーズはできるまでに1年以上もかかるんだって」
など、食品一つ一つにどれだけの手間がかかっているのかを教えてあげることで、無駄にしてはいけないという気持ちを引き出してあげましょう。
食べ物に苦しむ子供たちがいると学ぶ
世界には信じられないくらい多くの子供たちが、飢餓の危機にさらされています。
日本にいると気づかないこの現実を、少しずつ子供たちにも伝えていくようにしましょう。
難しい話をするのではなく、食べられずに困っている人もいるのだから食べ物を粗末にしてはいけないという意識付けをする程度でOKです。
楽しく食べられるのが一番の目標
嫌いなものを食べられないことを責めたり、焦って無理やり食べさせてしまう、というのは親として当然です。
しかし食事が苦痛な時間にならないためにも、まずは家族みんなで楽しく食べるという習慣をつけてあげませんか。
今は嫌いなものも時期が来れば突然食べられるようになったりしますし、嫌いなものを巡って担任の先生と奮闘するのもまた、子供たちの人生に必要な試練かもしれませんよ。